大学生から始めるバスケットボール講座

1.はじめに

バスケットボールはNBAを始め、世界各国で行われている人気スポーツです。スピーディーで迫力のあるプレイは観る人を魅了します。 大学生からバスケットボールを始めるにあたって、かっこいいから、楽しそうだから始める理由は人によって様々です。しかし、期待のある一方で、始めるには遅すぎるのでは、先に始めていた人たちに追いつけないのでは、と様々な不安があると思います。バスケットボールは陸上球技で最も激しい負荷のかかる競技ですし、始めはキツいと思うことも多いはずです。しかし、未経験者でも体力をつけて、正しい練習を続ければ確実にうまくなります。ここでは、大学生からバスケを始めるにあたって知っておくと役に立つ心構えを伝えます。バスケを楽しみながらうまくなりましょう!

2.部活?サークル?どっちがいいの?

大学生からバスケを始めるにあたって、最初に迷う部分がサークルに入るか部活に入るかだと思います。両者のメリットとデメリットを観ていきましょう。 部活のメリットは、フィジカル作りを始めとした、基礎的な練習を多く行います。なので、バスケットボールの王道を学ぶにはもってこいです。また、部活は一つのチームにまとまっており、連帯感が強いので、支え合う、競い合うといったチームメイト間の相乗効果が生まれます。反対にデメリットとしては、部活は、基本的に公式戦での勝利を目指していることから、練習が厳しいです。また、本気でバスケをやっている人が集まるため実力差を感じやすいこともあげられます。さらに、練習や試合など拘束時間が長いためバイトや勉強、自由時間に充てる割合は少なくなります。 しかし、部活は厳しいですが、それだけ実力もつきます。一ヶ月、二ヶ月まじめに取り組めば、体力面、技術面ともに確実に成果が現れてきます。自分ホンキです!すぐにうまくなりたい!という方におすすめします。

次にサークルのメリット、デメリットを観ていきましょう。サークルのメリットは、時間の融通が利くことです。自分の都合に合わせて練習を行うことができます。また、サークルにもよりますが、気楽に入れるという点も挙げられると思います。デメリットとしては、部活ほど、縦、横のつながりが強くないこと、また、自分のやる気次第で上達度が大幅に変化することがあげられます。サークルは、気楽にやれる分、自分のやる気に作用されやすいといえます。楽しみながらスキルアップしたいという方におすすめします。

もう一つの道として社会人チームへの参加があげられます。チームの雰囲気などにもよりますが、当てがあれば参加してみるのも一つの手かもしれません。 いずれにせよどこかに所属すると大体経験者がいて、実力差を目の当たりにし、やる気をそがれることが往々にしてあります。最初のうちは自分は、初心者なのだからと割り切りましょう。逆に経験者がいることは大きなメリットと考え、技を見て、聞いて、技術を吸収していきましょう。

3.プレイを学ぼう!

バスケを始めていく上で、闇雲に練習を始めても効率的とはいえません。まずはバスケをするうえで必要なプレイについて学びましょう。 やりながら覚えればいいのでは?と思う人もいるかもしれません。確かに、試合の流れや一連のプレイは、実戦に学ぶところも大きいです。しかし、バスケを始めた段階では、個々のプレイの意味、やり方が分からなければ、試合に出ても戸惑うだけで何もできなかったということになりかねません。実際に学校の体育の時間でバスケをやってみて、バタバタして終わっていた、ボールをあまり持てなかったという経験がある人も多いのではないでしょうか。一つ一つの細かなプレイに関する知識をつけることで、練習の効果や試合でのプレイの意味を理解でき、効率的に練習を行うことができます。意味もわからずキツい練習をし続けるのは精神的にもつらいところがあります。バスケットボールは戦術的な理解と素早く的確な判断力が必要なスポーツです。手っ取り早いのは、経験者に聞いてしまうことです。恥もプライドも捨て、素直にわからないから教えてくれと頼んでみましょう。これだけで、上達の速度はグンと早くなります。

4.プレイスタイルを決めよう!

プレイが理解できたところで自分にあったプレイスタイルを確立しましょう。バスケットボールは、体格や身体能力によってある程度ポジションが決まってきます。自分は体格も良くないし運動神経もあまりいい方ではないので向いてないのでは、と思うかもしれません。しかし、だからといって不利な訳ではありません。ポジションごとの特性をきちんと理解し、自分の得意なプレーを確立できれば、十分通用し、活躍することができます。まずは、自分に似た体格の選手のプレイスタイルをまねしてみるのもいいかも知れません。最初はうまくまねできないかもしれませんが、徐々に体が動きを覚えていきます。いろんな人の技をまねして自分に合うものを練習し、自分のスタイルを確立していきましょう。ポジションの詳しい役割は以下のリンクを参考にしてください。

ポジションの役割

5.練習を始めよう!

プレイスタイルが決まったところで、練習をしていきましょう。どのスタイルにも共通して必要なものは、体力です。始めはキツいかもしれませんが、ある程度の体力がないと話になりません。そこは覚悟の上で練習を始めましょう。ある程度なれてくると試合での体力の使い方がわかってきます。そこに至るまでがんばりましょう。練習はフィジカルを鍛えるものと技術を鍛えるものに分かれます。フィジカルを鍛えるのはしんどいですが、プレイの幅は大幅に増えます。これもどのスタイルにも共通して役立つので、自信のある方は積極的に鍛えていきましょう。技術面はプレイスタイルによって特化させる練習も変わってきます。詳しい練習メニューについては、載せておくので、そちらを参考にしてください。

練習メニュー参考

6.バイトや授業で時間がない・・・どうすればいい?

大学生になると、授業やバイトなど自分で予定を組まなければなりません。やらなければいけないことの順序を決め、スケジュールを組んでみましょう。一日全くボールを触らないのと少しだけでも練習するのでは、長いスパンで観ると大きく変化が出てきます。バスケットボールの技術は、神経系が動きを覚え可能になるものが多くあります。なので、”一日練習を休んだら三日遅れたと思え”といわれるほど積み重ねが重要になります。ちょっとでも空いた時間にトレーニングをする。寝る前に少しだけボールを触っておく。これだけでも全然違います。テスト前など忙しいとき練習できないのは仕方ないので、これを心がけておきましょう。

スケジュール例

5.練習で気をつけることは?

一番に気をつけることはケガです。足首の捻挫や接触による打撲、骨折。肉離れや靭帯の損傷があげられます。必要以上に心配する必要はありませんが、ストレッチやケアを入念にし、激しい接触になるプレイは控えましょう。プレイ面では白熱し、仕方ない場合もありますが、ケンカの原因にもなるので気をつけましょう。 効率の面では、練習やプレイ、動きの意味を理解することです。何のために、どういう効果があって、どういったときに効果的かを理解することで、自分の得意分野、苦手分野を把握し、効率的な練習が行えるとともに、試合の中での役割や対処など戦術面でも効果を発揮します。

7.なかなかうまくなれない・・・どうすればいい?

先ほども書いたようにバスケットボールの技術は、神経系が動きを覚えることで可能になるものが多いです。焦らず積み重ねていくことが重要です。まず最初は、意識してプレイし、なれてきたら徐々にコートを広く見ながらプレイしてみましょう。積み重ねていくうちにある日突然できるようになっていたということが出てくるはずです。地道に練習していきましょう。

8.おわりに

バスケットボールは、激しい運動とともに素早い判断力、対応力が求められます。最初はなかなかうまくなれず、もどかしいかもしれません。しかし、練習を続けるうちに自分のやりたいプレイができるようになり、本当の意味での楽しさを感じれるようになります。大学生からバスケを始めプロ選手になった人もいます。いつから始めても遅すぎることはありません。楽しむことを忘れずバスケをプレイしていきましょう!

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